美術科金曜アトリエ通信 7月号(クレパスは素晴らしい画材なんです)

みなさまこんにちは。美術科の山下です。
今回は金曜日の朝いつも美術科に一番乗りしてくださるMさんの作品をご紹介します。
Mさんについて、以前の記事はこちら→(2018年3月29日の美術科ブログへ)

パステルを使って6年目に入られるMさん。
ひとつの作品をその日のうちに仕上げられることもあれば、複数回に渡って取り組まれることもあります。同じ題材を繰り返しながらパステルの使い方を実験されることも多いです。最近は時々、強い発色が必要な箇所にアクリル絵の具や油絵の具をポイント使いされることがありました。ふと、Mさんならクレパスを油で溶いて使われたらきっと面白い効果を見つけてくださるだろうなと思ってオススメしてみましたところ、早速挑戦してくださいました。

クレパスは株式会社サクラクレパスが、
クレヨンとパステルの長所を合わせた画材を作ろうと長年の研究を重ねて作られた商品です。
クレパスというと小さなお子さん用の、といった印象がありますが、
私は昨年サクラクレパスで描かれた作品の展覧会を観に行ったことで
素晴らしい画材だということを知りました。

『クレパスは、クレヨンの定着性の良さ、パステルの混色のしやすさ、これらの特長を生かした描画材料です。日本初の洋画材料としてはただひとつのものであり、弊社で研究開発した世界に誇る描画材料です。「クレパス」はサクラクレパスの登録商標です。一般名称はオイルパステルです。』
(サクラクレパス商品紹介より)

オイルパステルですので、油絵用のオイルで溶くことができます。
また、削ってパレット上で練ることもできるので、
棒状のまま描くのとは全く違う表情を画面に乗せることができます。
油絵に似た厚みや粘りが出せますので、
展覧会では猪熊弦一郎など日本の洋画家たちが油絵のエスキース(作品の計画、下絵)の際に、
サクラクレパスにメリットを感じ用いていたことがわかりました。
それだけではなく、クレパス自体に画材としての魅力を感じ、
様々な表情を作りながら制作をしていたことを知ることができた展覧会でした。

Mさんはまずパレットにクレパスを削り落とし、ナイフで練ってからテレピン(揮発性オイル)で薄く溶いてキャンソン紙に筆で塗ってみられました。クレパスを筆で塗るって不思議な感覚です。

青いキャンソン紙にクレパスとソフトパステルを併用して、空と海と岩の描き分けがとても楽しかったとのこと。ソフトパステルの乗り方がさざなみの表情になっていいます。

練ったクレパスをナイフにたっぷりと取って乗せて削って描いた岩肌はこの迫力です。
Mさんが体験に来てくださった日からもう6年。
いつも朝から私たちは二人で、その日の作品の画材や手順を確認しあってスタートします。
これからも沢山実験をしたいですね、Mさん!

 

 

 

 

 

 

山下 智子

山下 智子
Profile
’07 東京藝術大学美術学部油画専攻卒業
’07 O氏記念賞受賞
’09 東京藝術大学院美術研究科絵画専攻修了(油画技法材料研究室)
Message
専門も好みも様々な人が集まっているのが
このアートスクールの良いところだと思います。
他の人は何をやっているのかなと、ぜひ見てまわってください。
誰かがいるアトリエには、
ひとりきりで描いていても得られない発見があります。
ArtWorks
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