1.自作グッズを1個から手軽に作れる時代に!
皆さんはグッズ制作をしたことはありますか?
今は推し活などで好きなアーティストのグッズを集めることもありますが、自分で作ろう、と思ったことはありますか?
私はあります。
自分で可愛いイラストが描けた時、
「こ、これをグッズにしたら可愛いぞ……!」とテンションが上がってしまうのです。それこそ推しの似顔絵をイラストにして、アクリルスタンドを作り個人で楽しんでいる人もいます。(あくまで個人の範囲です)
そうです。今の世の中では簡単に自分でオリジナルグッズを作ることができるのです。しかも1個から。どうなってるんですかね? すごいですよこれは。
スマホで簡単に写真を撮ってアップロードするだけで、ペットのアクリルスタンドを作ることもできます。すごくないですか?可愛い家族のアクリルスタンドがリビングに飾れちゃうワケですよ。推しと共に。しかも結構高品質。お店に売っていてもおかしくない仕上がり。
というわけで、私も自作のオリジナルグッズを作ったことはあります。
私の場合はオリジナルのイラスト(キャラクター)があるので、それらを主人公にしたデザインのグッズです。これはイラストレーターの強みですね。絵さえ描ければグッズが出来上がるのです。アクリルキーホルダーが一番人気でした。
他は手作りできる紙製品が多いです。布ものもオススメです。キャンバス生地のバッグに一色でデザインを印刷くらいなら気軽に制作できちゃいます。”推しの概念トートバッグ”なるものを作ったこともあります(分かる人にだけ分かるやつ)
2.グッズ制作サービスの種類と選び方
じゃあどうやって作っているのか、という話
グッズ制作を生業にしている企業はたくさんあります。これまで企業相手にしていた会社も、徐々に個人への対応も広げていっているようです。これはチャンスですよ。企業品質で自分の好きなものが作れるんですから。
ここで大切なのは、グッズ制作サービスの種類と選び方です。たくさん作ったのはいいけど誰に売るんや……ということもあります。(困る)
そんな不安を吹き飛ばしてくれるのが、「プリントオンデマンドサービス」
プリントオンデマンドサービスは、お客様がら注文が入ってから生産、発送を行います。代表的なサービスで思いつくのは「SUZURI」「Canvath」などでしょうか。
使い方は簡単。
グッズにしたいイラストや写真を、指定のところへアップロードするだけ。あとはグッズに応じてデザインの調整等をして、指示に従って登録すればOK。たちまち商品のイメージ画像がお店のようにサイトへずらっと並びます。そのURLを公開、宣伝してみんなに買ってもらう、または自分で購入する、という流れです。
しかし「せっかく作るんだからイベントでたくさん頒布したい」、「コストを抑えてある程度の数を作りたい」などという場合はかえってコストが上がってしまうので要注意です。
業者選定のポイント
「小ロット対応が可能かどうか」ここがまず一番のポイントです。1個からでも作れる、というのも良いですが、5〜10個などの対応をしてくれるところもあります。
また、レビューを見て利用者から見た仕上がりの満足度なども要チェックポイントです。
3.1個から作れる!こだわる人のためのオリジナルグッズ
(1)定番アイテムは作りやすい、買いやすい
Tシャツやトートバッグ、マグカップなど、日常生活づかいが安易に想像できるものは根強いです。グッズ制作でまず手を出すのはここでしょう。
(2)実用的なアイテムはなんぼあっても良い
スマホケースやキーホルダー、ステッカーなども需要があります。たくさん身につけて楽しむのはもちろん、コレクションを楽しむこともできます。
また、アクリルやラバーなどそれぞれの素材による違いが顕著に出ます。
(3)推し活などで個性を出すなら
缶バッジやアクリルスタンドなど玄人向きのアイテムは推し活で大活躍します。推し活用のバッグなど、今は持ち運びも普段使いもOKな良いアイテムが出ているのでこれから定番化していくのではないでしょうか。
4.自作グッズを作る際のデザインのポイント
初心者でも簡単に作れる時代がやってきました。素晴らしいことです。データを用意すれば簡単にオリジナルグッズが作れちゃいます。とはいえその「データ作成」が一番のハードルだったりするのです。失敗しないデータ作成のコツとしては以下の二つがポイントになります。
(1)デザイン作成ソフトを活用する
①初心者さんにオススメ「Canva」
無料で使える上にテンプレートもたくさんあるので、簡単な操作でおしゃれなデザインがすぐに作成できます。
②「Illustrator」「Photoshop」を使用したデザイン
こだわりが強いアートスクール大阪のイラストレーションコースでは「Illustrator」「Photoshop」を使用したデザインについての指導もバッチリです。デザインをやったことがない人でも、しっかり通って学べる環境がありますよ!(2)著作権・商標権に注意
簡単にできるからこそ、知らない間に違反してしまう可能性もあります。
著作権とは、小説や絵画、音楽などの著作物を創作した人に与えられる権利です。著作権は、著作物の公正な利用と著作者の保護を目的としています。分かりやすく噛み砕くと、「自分が創作した著作物を無断でコピーされたり、インターネットで利用されない権利とも言えるでしょう。
ネットで拾ってきた画像などは特に気をつけなければなりません。写真にしても絵画にしても、それを作った作者がいるのです。そのことを忘れないようにしましょう。
商標権とは、商品やサービスに使用する商標を独占的に使用できる権利です。商品やサービスに付ける「マーク」や「ネーミング」を財産として守る意味があります。いくら推し活とはいえども、サービスやコンテンツのロゴやマークを勝手にグッズにして配ったりなどをしてはいけません。
ここでさらに出てくるのが二次創作や商用利用などになるのですが、二次創作についても各企業からガイドラインなどが公開されるようになりました。しっかり目を通してトラブルのないように楽しみましょう。
一見難しいように見えますが、要は「推しや企業に不利益を被ったり迷惑のかかる行為は差し控えましょうね」ということです。グッズを作る前に今一度、自作グッズは法に触れないか、誰かを傷つける行為にならないか、という点においてよく熟考してみてください。
(3)オリジナルデザインで楽しむ方法
ここまでデジタルの便利さを伝えておきながら、デジタルならではの注意点や問題点も述べてきました。それじゃどうやってものづくりを楽しめば良いのかと、少し難しくなってしまったでしょうか。
ここでオススメしたいのが「ハンドメイド」です。原点回帰のような話になってきました。そうです。デジタルもいいけど手作りもいいよって話です。
手作りならではの一つ一つの個性や仕上がりの差さえ愛おしくなる、自ら手を動かして作ることでさらに愛直も湧く、いいことがたくさんあるのがハンドメイドです。そして、単にハンドメイドといってもその種類は様々です。
さて、アートスクール大阪ではイラストレーションの隣にハンドメイドコースがあります。樹脂粘土で作ったミニチュアからキャラクターの人形、レジンを使用した雑貨、カラフルな天然石を使用したアクセサリーなど、見ていて楽しくなる作品がたくさん展示されています。そこで先日、出会ってしまったのです……!素晴らしい機械に!
5.推し(!?)の ”シマエナガ” グッズをタフティングガンで作ってみた話
私のオリジナルイラストたちの中にシマエナガの子がいるのですが、このキャラクターでグッズを作りたいなと思っていました。そこでタフティングガンとの出会いです。一見難しそうに見えるのですが、みなさん上手に作っていらっしゃる……!
「先生もやってみませんか?」とのお声がけに喜び勇んでOKしました。わーい
タフティングというのは専用の機械を使って布に糸を打ち込み、パイル(毛足)を作り出す技法です。ラグやカーペット、クッション、壁掛けアートなどの制作に用いられます。設備がないと制作が難しいタフティング。韓国で人気のラグ制作もアートスクールで体験可能なのです。「ガン」という名前だけあって銃のような機械に毛糸を通してミシンのようにダダダ……と布に打ち込んでいきます。この打ち込む感覚が掴めるまで少し練習が必要です。が、すぐにコツが掴めますし慣れると楽しいです。
さて、タフティングを始める前に必要なことが一つあります。それは……
(1)スケッチでイメージをイラスト化する。
初心者なので簡単な図案にしたい。そのためには出来るだけシンプルなデザインにしなければ。というわけでスケッチです。形も鳥っぽさよりシンプルな丸に近いものにした方が作りやすいのでは……

簡単なスケッチで大丈夫ですが、使う毛糸の色や種類も含めて講師と相談しながら進めます。
(2)タフティングガンでいよいよ制作開始!
およその図案が決まったら、いよいよ下絵を生地に描きます。毛糸で隠れるので多少間違えても上から描き直せばOK!
このくらいざっくりで大丈夫です。真ん丸にしようと思っていたのですが、枠が長方形だったので卵っぽくしました。
軽く打ち込みの練習をしたら、さあ本番。打ち込みのコツや順番も、講師が一つずつ丁寧に指導してくれるので迷いなく進めることができます。
しばらくして反対側から見ると……おお!ラグっぽくなっている!!!」
隙間ができないよう、みっちり打ち込みます。
あとは裏面の処理を施し、毛並みを揃えるためにハサミでカットするだけです。
カットの仕方ももちろん講師が教えてくれるので楽しく作業できます。
納得いくまで毛並みを整えたら完成です。
シマエナガのラグマットができました〜!!
毛糸の太さによって手触りも変わってくるとのこと。
今回は太めの毛糸を用意したのですが、フワッフワの手触りでした。
(3)満足度100%!世界にひとつだけの自作グッズ
ついにシマエナガのラグマットができました。
もう可愛くて部屋に飾って毎日ふわふわと触ってはニヤニヤしています(怪しいですね)途中、毛糸がほつれないようボンドで固めるために一晩寝かせる工程が入るのですが、それ以外はとてもスムーズに進められ、体感で3時間もかからない程度でした。
意外と簡単に作れちゃうということが分かり、次は何を作ろうかな……とつい考えてしまいます。
タフティング、めっちゃ楽しいです。オススメ。
イラストをシンプルにすれば初心者さんにも優しく、動物や食べ物など好きなデザインを作れるのは個人制作(ハンドメイド)ならではの楽しさですね。
6.自作グッズで”推し”をもっと身近に
自分のために作ったグッズは感慨もひとしおです。写真を撮ってSNSにアップするだけでなく、ついでにお部屋も推し仕様や推しコーナーを作るなど、飾ることができれば楽しさ倍増ですね。
公式のグッズを集めるのもさながら、自分で制作して友人や家族にプレゼントするのも楽しいかもしれません。
なければ作ればいい、それだけです。
欲しいものは意外と自分で作れたりします。イラストが書けなくても、手先が不器用でも大丈夫!講師と相談しながら進めれば、世界に一つだけのオリジナルグッズが簡単に作れます。
今回はラグマットを作成しましたが、缶バッジなども制作可能です。専用の機械があるので、イラストを描いて機械に嵌め込めば簡単に作成できます。缶バッジはよくバッグにつけて楽しんでいる人を見かけます。今では専用のバッグが発売されたりと便利なものがたくさんありますね。
7.まとめ
自作グッズは最高。
世界に一つだけ、自分でデザインができるので好きをたくさん詰め込んで制作が可能です。自分で作る達成感も味わえます。お店のような仕上がりになるとテンション爆上がりです。そんなワクワクをあなたもぜひアートスクール大阪で体験しませんか。
イラストレーションコースでは絵に関するお悩みから基本のスキル指導まで幅広く対応します。また、ハンドメイドコースではあなたの作りたいもの、表現したいものに寄り添いながら講師がレクチャーしてくれます。
体験レッスンでは短い時間で楽しめるよう、簡単なプログラムをご用意しています。絵が苦手でも、手先に自信がなくても大丈夫です。気軽に学びに来てくださいね。
ただ さとみ

- Profile
- 兵庫県出身。
芦屋芸術情報専門学校ヴィジュアルデザイン学科卒業。
デザイン事務所勤務、ファンシーメーカーの商品デザイナー、
法人の広報制作業務を経て、
イラストもDTPデザインも手がけるデザイナーとして独立。
シンプルで女性らしく親しみのあるデザインを中心に、
企業ロゴや広告・ポスターなどを多数制作。
現在は、文具雑貨デザインを中心に
キャラクター制作や広告デザイン、パッケージデザイン等幅広く活動中。 - Message
- 夢は具体的に描けば描くほど叶うものです。
後は『どのように行動するか』だけです。
どんな道も経験も、必ずあなたの糧になります。
私は絵も描きますが、デザインも大好きです。
それぞれに魅力があります。
これまでに得た知識と経験を生かし、
皆さんに寄り添いながら一緒に成長していきたいです。 - ArtWorks