ロンドン・ナショナル・ギャラリー展に行ってきました

こんにちは。マンガコースです。

今回は「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」へ行ってきたので、その感想です。これは、ロンドン・ナショナル・ギャラリーが所蔵する作品の、館外での初の大規模展覧会です。その中にはゴッホやモネ、ドガの作品もあると聞き、生で観れるとなれば行かないわけにはいきません!

普段○○展と言えば、マンガ・アニメ関連のものにばかり行く私ですが(笑)、実はこういう美術展にも足を運びます。今回観に行ったのは、本当は昨年春先にゴッホ展に行く予定にしていたのがコロナの影響で展覧会が途中から中止になって行けなくなったので、今回ゴッホの作品が展示されると知りリベンジしてきたのです。ただこういう絵画系はまったく知識がないので、いちマンガ描きからの感想になりますが…(笑)

いつもは空いてそうな日時を選んで行くのですが、今回はコロナの影響で入場出来る人数の制限を行っていました。基本的には日時を事前に予約して、予約していなくても余裕があれば当日入場できるというもので、これであればいつものものすごい混雑は避けられるのでとてもありがたかったです!自分の都合のいい日時に予約して準備万端です。
当日は入場時間より少し早めに行ったので入場まで少し時間がかかりましたが、展示室内はたくさんの入場者数…ではあったのですがやはり入場制限のおかげで、いつもよりも断然作品が鑑賞できる程度です。コロナが落ち着いてもこの入場方法を引き続きして貰えれば作品がゆっくり鑑賞できていいなぁと思いつつ、さっそく鑑賞していきます。

作品は7カテゴリーに分けられ、だいたい制作された年代順に展示されていました。
最初の部屋に展示されていたのはイタリア・ルネサンス絵画で、500年以上も前の作品です。神話ベースの作品が多く、色鮮やかで繊細で、制作されてから何百年も経っているとは思えないほど素晴らしかったです!途中何度も戦争や災害などがあったと思うのですが、それらから作品を守り、大切に保存して下さっていた方々には本当に感謝してしまいます。

展示された中には1枚の絵の中で出来事が起きた時間が違う3シーンを同時に描いている作品があり、同じ人物をそれぞれに描くことで物語の流れを見せている作品がありました。ボッティチェッリの作品なのでとても有名なので知っておられる方も多いかとは思いますが…。恥ずかしながらその作品を拝見したのは初めてだったマンガ描きの私としては、枠線こそないものの、ある意味マンガのコマ割りでシーンを区切って時間の流れを追わせる形式と同じかも、と嬉しかったです。シーンの配置が左→右なのは日本の漫画とは逆の、文字を読む方向に合わせた海外のマンガと同じなので面白いですね。

展示室は時代を追って行くように展示されているので、部屋を進むことでその時代毎にヨーロッパ絵画に求められていた事がわかる流れになっていました。美術史をあまりよく知らないので、その頃の社交界や王侯貴族の肖像画を見映え良く描くことで画家として生計を立てていたり、そういう人達が好んで買いそうな題材を選んで描かれていた事などもわかりやすく展示・解説されていることで作品そのものの素晴らしさに+αの要素が加わって、興味深く鑑賞することができました。これもマンガ描きとしては、読者のニーズに合わせて作品を描いていくというスタンスと同じに感じられて、とても共感するところでもありました。

とてもたくさんの見応えのある作品を見終えて、最後の方に展示してあるのが、いよいよドガやモネ、ゴッホの作品の中でも、私でも知っているとても有名な作品達です。本やネットで見たことはあっても生で拝見したのは初めてで、とても感無量です!入場の人数制限のおかげで少し待てばとても近くでじっくり鑑賞できて、本当に良かった…!画家の感じた思いをキャンバスに反映させて描かれたその作品達は、本当に興味深いです!たまに、色んな漫画家さんに同じ題材・ページ数で作品を描いてもらっても絶対違うそれぞれ特色ある作品に仕上がるだろうから、それを見比べられたらとても勉強になるだろうな~と思うのですが、それは1枚で魅せるこういう絵画の世界でも(画材や画風という違い以外の部分でも)それぞれの作家性が出て見応えがすごくありそうです。絵画の巨匠と言われる方々は今はもうすでに亡くなっておられる方が多いので、そういう制作は出来ないのが残念ですが…。もし色んな方が同じテーマ(モチーフ)で制作された作品展などがあればぜひ鑑賞しに行きたいですね。(とか言って、私が知らないだけですでにもう行われているような気もしますが…。)

以上、展覧会の感想レポでした。全然美術的見地からの考察はなくて申し訳ないのですが、そんな私でもとても楽しめる作品ばかりの、見応えたっぷりな展覧会でした!ぜひ皆さんも機会があれば美術展に足を運んでみて下さいね♪

井原 安子

ihara2014
Profile
同志社大学経済学部卒業
大学在学中に漫画家デビュー。
以降、読み切り・連載作品を発表、コミックス出版を重ねる。
現在はフリーのマンガ家として活動中。
Message
小さい頃から、マンガを描くのも読むのも大好きで、今は趣味も仕事もマンガという大人になりました(笑) 特に読む方はジャンル問わずです。
好きな気持ちとやる気は、マンガ制作の大きな力になります。初めての方もレベルアップしたい方も、ぜひ一緒に頑張っていきましょう!
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