『アクションポーズ』課題のご紹介

こんにちは。マンガコースです。

今回はマンガコースに通われている生徒さんの課題作品をお借りできましたので、ご紹介したいと思います。

今回は『アクションポーズ』の課題のご紹介です。
『アクションポーズ』の課題については一度ご紹介しておりますが、かなり前にさかのぼりますので、軽くご説明させていただきますね。
この課題は、まず動かしたいキャラクターのキャラクター表を完成させます。そしてこのキャラクターのプロフィールや性格も決めていただきます。その後そのキャラクターを『アクションポーズ』の課題で歩かせたり、走らせたりして動かしていくのですが、その際に決めた性格を反映させた動きをさせていただきます。
例えば「元気」な性格なら、歩幅が広く手の振りを前後に大きく振る歩き方、「大人しい」性格だと、歩幅が狭くとぼとぼした歩き方など…歩き方ひとつとってもキャラクターの個性が大きく出るので、そこを意識して描いていただきます。

今回描かれているキャラクターの性格は「孤独が好きなふしぎちゃん」ということでマイペースでゆったりした歩き方を表現されています。

そしてこの作品の凄いところは、服のセンスやトーンバランスが素敵な事ですね!この作品はデジタルで作業されましたが、どうしてもデジタルで作業していると、同じ濃さのトーンを貼りすぎたり、網点や網点のグラデーションなどの基本トーンを多用してしまい、デジタルならではのつるっとした平面的な印象を与えたり、メリハリがなくなり全体的にグレーに見えてしまったり…することが多々あります。ですが、こちらの作品はトーンを大きい面積に貼っているのにかかわらず平面的にならず、洋服の生地の質感が表現されており、こだわりとメリハリのあるとても素敵な作品に仕上がっています。

アクションポーズとともに、おしゃれな衣装にも注目して見ていきたいと思います!

☆正面向き
歩幅を大きくとって、前にさっそうと歩いている躍動感が表現できていますね。
セーターの柄の立体感が表現されていてあったかそうです。スカートの柄の手書き感がとてもいい味わいとなっています。

☆斜め向き
動きと動きの途中なので腕の振りは控えめにされていて、動きの途中ということが表現されています。動きの途中は動きが控えめで難しいのですが、上手ですね。
もこもこしたセーターの質感が表現されていてとてもあったかそうです。もこもこした質感を表現するのは大変難しいのですがお見事です!
靴下と柄がセットなのがまたコーディネート感があっていいですね!

☆横向き
ゆったり大きく腕を振って大きい歩幅で歩いていて、自分をしっかり持っている女性という雰囲気が感じられます。
正面、斜め向きとは雰囲気が変わってシンプルな全身黒のコーディネートです。
網点のグラデーショントーンではなく、カケアミのグラデーショントーンを貼っておられる点が平面的に見えないポイントですね。

☆斜め後ろ向き
斜め奥に進んでおられる感じが表現できていますね。斜めの角度は体の厚みを考えて描くので難しいです。特に斜め後ろから見た足はとても描きにくい角度なのですが、よく出来ています。
今回はストライプのスカートがポイントでトップスはシンプルな柄でまとまられています。
ストライプのトーンは直線的なのでどうしても固く表現されてしまいます。が、そこの削りを入れてぼかすことにより直線的な硬さを緩和して、アナログ感を出されていてこのセンスには驚きました。

☆後ろ向き
後ろ向きは動きが見えにくく少しの左右の腕や足の差で動きを見せなくてはいけません。
難しいのですが、上手に前後の動きを表現されています。
ちょっと遊びが入り、髪の毛に星のトーンが入りました。デザイン的な表現も絵柄にとてもお似合いですね。スカートも木の葉のトーンが入り他とは違った装いになりました。


以上とても素敵な作品をご紹介させていただきました。
また生徒さんに作品をお借りできましたら、課題作品のご紹介もしていきたいと思います!
またどうぞよろしくお願いいたします。

正木 久美子

masaki2014
Profile
携帯サイトにてマンガ連載。
現在はフリーのマンガ家、イラストレーターとして活動中。
Message
最近は出版社に投稿すること以外にもWEBなど様々な発表方法があるので、自分でハードルを上げずに、まずは気軽に描きたいものを一作描いてみませんか? 皆さんと一緒にマンガ制作が出来ることを楽しみにしています!
ArtWorks
講師インタビュー

 

 

 

 

 

マンガコースのコース紹介はこちらから

マンガのコース料金はこちらから

マンガのコースの無料体験ってどんなことするの?はこちらから

マンガのコース受講生のオリジナル漫画はこちらから