美術科金曜アトリエ通信9月号『学内留学してきました』

皆さまこんにちは。美術科講師の山下です。
美術科のある702室の奥は多目的室になっています。コースをまたいだ様々なセミナーが実施されていて、アートスクールを目一杯楽しめるスペースです。私が以前から横目でチラチラと気になっていたのはハンドメイド作家コースのエメラ先生の帽子セミナーです。手作りできるなんて信じられないような帽子ができあがっていくのが、見ているだけでも楽しくて!

サイズが合わない気がする帽子を保管しているけどやっぱり出番がないとエメラ先生にお話ししたところ、実物を見てくださることに。その結果、私の耳~耳の長さと帽子の高さが合っていないことがわかりました。高さを出すことは可能とのこと!お言葉に甘えて後日お邪魔させていただいた様子を今回レポートします。この日は1階のハンドメイド作家コースの教室での実施で、美術科とはまた違う雰囲気にわくわくしました。どんな作業をするのか、エメラ先生が資料を使いながら丁寧に説明してくださいました。


これがビフォーです。長らく家に飾ってありました。



パッカーン!結構衝撃。


木型に収めて落ち着かせて、と。


自分の帽子がまさかこんな様子になるとは。


チュールを足したところ。このチュールでクラウン(頭が入る部分)とリム(つばの部分)が繋がって高さが出ます。久しぶりにミシンを使って緊張しました。


これが元々のリボン。


今回新しくくっつけたチュールを隠すため、似た素材のリボンを足して幅を広げる必要がありました。ちょっと重い気がしますね。


デザインを考えているうちに時間切れになり自宅で縫い付けてみました。まるこいものにペタンとしたものを沿わせるのって、こんなに難しいのですか。わざとざっくりめのデザインにしたということで。以来、帽子のリボンがどうやってくっついているのか気になって仕方がなくなり、お店で見つけると必ずめくってしまいます。


中はこうなっています。サイズ調整機能付き。

手を動かしながらのおしゃべりってどうしてあんなに楽しいのでしょう。時間があっという間に過ぎてしまいました。エメラ先生が「帽子は彫刻」とおっしゃっていました。立体と素材の組み合わせ、さらにそれを人が被るというのが、絵を描く時とは違う刺激になるのを実感できる時間でした。ハンドメイド作家コースの石田先生が「それ素敵ですよ!」「似合っていますよ!」「こんなんありますよ!」とノセてくださるのも最高です。

スケジュールは毎月のセミナー表をご確認下さい。その時期に合ったデザインを予定されていますが、今回のように手持ちの帽子についての相談にものってくださるそうです。色んなことができるアートスクールすごい。他コースから参加をご希望の場合は受講形態によって振替条件が異なりますので、詳しくは事務局までお問い合わせください。

 

山下 智子

山下 智子
Profile
'07 東京藝術大学美術学部油画専攻卒業
'07 O氏記念賞受賞
'09 東京藝術大学院美術研究科絵画専攻修了(油画技法材料研究室)
Message
専門も好みも様々な人が集まっているのが
このアートスクールの良いところだと思います。
他の人は何をやっているのかなと、ぜひ見てまわってください。
誰かがいるアトリエには、
ひとりきりで描いていても得られない発見があります。
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