「カインとアベル」をテーマに混合技法で描く生徒さんをご紹介します。

こんにちは。美術科講師の藤原です。
今回は美術科・人見章子さんの作品をご紹介します。

人見さんは混合技法を始めて7年、週1回のペースで制作されています。
今回のテーマをお聞きしたところ、「カインとアベル」とのこと。

カインとアベルは旧約聖書に登場する兄弟のことで、
人類最初の殺人の加害者、被害者とされています。

人見さんには男の子のお孫さんがいらっしゃいます。
孫を見ていて、弟は可愛いけれど、
母親を取られたような寂しい
複雑な兄の心模様を表現しようと思ったとのことで、
この作品を描かれました。

お気に入りポイントは弟の表情です!とお話して下さいました。
キョトンとした表情がとても可愛いですね。
私も人物を描くことが多いのでよく分かりますが、
作品の印象を大きく左右する人物の顔は特に難しいです。
気持ちの上でも顔が決まるとホッとします。
次回に向けての意気込みをお聞きしたところ、
弟君とカラスを描く予定とのことです。
とても楽しみです。
いい作品ができるよう、私もお手伝いさせて頂きます!

美術科 藤原舞子

 

 

 

藤原 舞子

藤原 舞子
Profile
‘05 武蔵野美術大学大学院造形研究科 美術専攻油絵コース修了
‘09 藤原舞子展 青木画廊luft(銀座)
‘10 個展「Mystikosな庭」青木画廊(銀座)
‘13 個展「柔らかな封印」青木画廊(銀座)
‘15 個展「鏡の中の系譜」青木画廊(銀座)
‘17 個展「13月のメランコリア」青木画廊(銀座)
映画「シロナガスクジラに捧げるバレエ」メインビジュアル担当
小説「不等辺三角形」(内田康夫著)カバーイラスト担当
書籍「一角獣の変身 青木画廊クロニクル1961-2016」掲載
Message
絵は心の鏡です。
作品と向き合うことで自分と対話し、
大切な時間を育んでほしいと思います。
ArtWorks
講師インタビュー