山内先生の版画技術の解説&生徒様紹介

いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます!
今回は版画コースの生徒さんたちがどんなことをしているのかを紹介したいと思います!

まずはこの生徒さんから…なんだか大変そう!?

 

定規をあてて、一本一本丁寧に線を描いています…!
銅版の技法には「アクアチント」というものがあり、それはとても簡単に面を作れる技法なのですが、この生徒さんはそれをせず、「ラインエッチング」なる技法で面を作ろうとしています!
こういう作品は近寄って見ると、遠くで眺めていた時とはまた違う精緻な世界が見えて面白いのです!
8月に版画コース展があるので、その際にはじっくり近くで見てみてくださいね!
(展覧会の詳細は7月のブログにてお知らせします)


次はこの生徒さん…海外の公募展でも4回入選している実力派です!

 

まるでクレヨンで描いたような色合いですね。
これも銅版画です。
しかし、さっきの生徒さんとは打って変わり、と~っても大胆な制作の仕方をしています。
銅版は表と裏を使ってしまえばもうそれ以上使えなくなってしまうのですが、この生徒さんはそんな版たちを再生させてしまいます。
前にあった絵が消えてしまうくらい深いラインエッチングを入れたり、削り取ったり…。
こんな力技(?)があったのかと、私も生徒さんから教えられる日々です。


他の方もまだまだ紹介したいのですが、続きはまた7月に!
もうすっかり暖かいですが、風邪にはお気をつけくださいね~!

 

版画コース講師 山内 あすな先生


Profile‘13 ドイツ Kunsthochschule Kassel
   交換留学
‘14 京都精華大学大学院修士課程版画専攻 修了
    17th International Graphic Art
  Triennial Frechen (フレッヒェン/ドイツ)
‘15 東京国際ミニプリント・
   トリエンナーレ(多摩美術大学美術館)Message版画の良いところはたくさんありますが、私が気に入っているのは同じ作品をたくさん作れるところと、
 作品サイズが大きく なっても一作品の重さが軽いところです。
 日本国内に留まらず、海外にも簡単に送る事ができるので、海を越えて展示をする事もできますよ。
ちょっとしたプレゼントとして、人にあげる事もできます。
 版画は、学べば学ぶほど面白くなってくる技法です。
 一緒に学んでいきましょう。