マンガにおけるペン入れの重要性

こんにちは!マンガコースです。


今回は本校が運営している、通信講座の『Tips!』にてご紹介させていただいた 『マンガにおけるペン入れの重要性』の続きとして、キャラクターのペン線を簡単にご紹介したいと思います。
通信講座の『Tips!』はこちらをクリック


『Tips!』では、キャラクターと背景のペン線についてみてきましたが、今回はご紹介できていなかったキャラクターの細かい部分のペン線の強弱についてご紹介しようと思います。



キャラクターのバストアップをご用意しました。 今は線の太さが均一です。
これのどの部分に強弱をつければ立体的に見えるのか実際に試していきましょう!



まずは輪郭線だけ太くしてみました。
線の太さが均一だった画像①に比べるとはっきりしたと思います。

普通のシーンでも輪郭線を少し太くするとキャラクターが引き立ってくるのですが、特に背景などにキャラクターが埋もれてしまう場合も利用します。
ただ、これだけだと強弱をつけた…という感じにはなりません。ただ輪郭線を太くした だけにすぎません。とてもキャラクターが立体的には見えません。
では立体的に見せるにはどうしたらいいでしょうか?


今回は線が交わる部分を太くしてみました。これだけでも少しだけですが立体感が出ます。

線の強弱とは?という感じの初心者の方やどこを太くしたらよいのかわからない…考えるのが大変…という方などにお勧めのちょい足しの方法です。
特に髪の毛の交わるところを太くすると、顔に髪の毛がのっている感じの立体感が気軽に表現できます。
そんなに手間がかからないのですが、線の強弱がついている風に見えます(笑)
立体的に見せる初級編として是非挑戦してみて下さい。


画像③に追加して、上からの光源で影が出来る部分を太くしてみました。
また、凹凸があるところは太くしました。凹みの部分は影になるので太く表します。
例えば頭の影が出来る首部分や、髪の毛がおでこにあたる部分などを太くしています。
物の厚みが出て立体感が表現できます。

もし光源を意識できるようであれば、光源に合わせて図のように影になる部分を太くしてください。
例えば光源が左から来るのであれば、髪の毛の房の右側の線を太くします。そうすると光源も意識した立体感が出ます。



画像④だけでは強弱がまだ少ないので、しわや髪の毛の輪郭以外の部分を細くしてみました。
基本的にしわや髪の毛の線などは最初の段階で細めに描いていただけると良いですね。
さらに影とは反対に光があたっている部分を細くすると、より立体的に表現できます。


画像①と並べて比べてみましょう!
もとは同じペン線なのですが、同じに思えないほど差があると思います!
キャラクターがより立体的になったと思います!
これだけの工程をこなすとなると手間はかかりますが、
効果は絶大です!最初は段階を踏んで一つ一つ意識して線の調整が必要かもしれませんが、慣れると意識せず出来るようになるのでスピードも速くなります。
それまで根気と努力が必要ですが頑張ってください!
強弱のつけ方の基本は以上です。

今回の描き方はあくまで基本なので、これを踏まえた上で自分ならではのオリジナリティを加えていきます。

強弱のつけ方にはかなり個性が出ますので、お好きなイラストレーターさんや漫画家さんを見つけて、どこに強弱をつけているか研究してみてください。

まずマンガを読んでいるだけだと、注目しないところだと思いますが、描き手側には重要な部分です。 そして、思い通りのペン線を引けるように頑張ってくださいね!

 

 

 

 

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