石田信子講師特集インタビュー
講師インタビュー今回の講師インタビューは、ハンドメイド作家コース講師 石田 信子先生です。
石田先生のハンドメイド作家になったきっかけや、
実際に手作り市やイベントに出店された実体験などをのお話を伺いました。
私はハンドメイド作家です。
そして、アートスクールでは貴重な(?)絵の描けない講師です。
- ―― ■ハンドメイド作家になったきっかけ
- ハンドメイド作家になったのは実は最近なんです。趣味で編んでいたあみぐるみを売ってくれと言われたのがきっかけです。
- ―― ■あみぐるみはもらうと嬉しい
- 編み物をしているといろんな方から毛糸を頂くのですが、たいていあんまり使い道の無い細い毛糸です。その毛糸を消化する手段はないかとネットで検索していたときに出会ったのが、編み図を公開していたあみぐるみのおさるさんです。どはまりして、20体以上編みました。お友達へプレゼントしたらとても喜ばれたので、調子に乗りましたね。
そんなある日、そのおさるさんを売ってほしいと言われました。
自分の編んだものをお金を出して買ってくれる人がいる、驚きと喜びで舞い上がりました。
ところが、このおさるさんを売ることはできません。
そうです、ここで私は著作権を知りました。
- ―― ■オリジナルを作ろう
- 著作権は作家さんにあります。
ちむちむさんのサイトにも販売はNGとの表記があります。
お金を頂くということは、作品に対して責任が発生するということです。
上手に編むだけでは足りない、オリジナルを作らなければ!と思いました。
ところが、最初に書いたとおり、私は絵が描けません。
持つべきは友、デザイナーの友人にデザイン画を描いてもらいました。
- 平面から立体に編むというのは設計図を作るのと同じです。
試行錯誤しながら編みあがる楽しさを知り、またはまりました。 もともとは3DCADのオペレーターをしていたので、その経験も役に立ちました。
練習のために、手当たり次第にいろんなキャラクターを編んでみました。
- ―― ■手作り市に出店
- 編みぐるみ制作にはまっていたと同じ頃、地元で開催されたハンドメイドイベントに行きました。
出店されている作品を見ながら、かわいいなあ、あれ欲しいなあ、と作品をひとつひとつ手に取り、
作家さんと直接話ができることがとても新鮮で楽しんでいました。
こんなイベントがあるとは知らなかったなあ、出店してみたいなあ。
そう思ったらどんどんプランがわいてきました。
一人では作品数が足りないけれど、手芸仲間の作品を集めたら数はそろう。
手芸仲間のレベルは今見ている作家さんたちの作品と遜色ない、いや上かも!
その場で次の出店の申込みをして、
その後に手芸サークル「雑貨家 RiversideFarm」を結成しました。
RiversideFarmは、
結成時の8人の作家の名前をなんちゃってアナグラムした思い入れのある名前です。
後に思い入れなんかは意味がないことを知るのですが、
一生懸命考えた屋号ですので、愛着はあります。
さて、「雑貨家 RiversideFarm」の初出店は地元の手作り市でした。
何日も前からディスプレイのシュミレーションをして、
什器も廃材で作り、机の上をたくさんの作品でいっぱいにしました。
- 売上は大黒字でした。しかし、8人のメンバーの中では明暗が分かれました。
- ―― ■趣味の作品=売れる作品 では無いのです。
- 売上をあげるために、流行や世間のニーズを盛り込んだ
「売れる」作品を作るようにメンバーに要請しました。
しかし、意に沿わない作品を作ることになり、結果あまりおもしろくない。
参加人数がどんどん減っていきました。
せっかく楽しいサークルを結成したのに、これでは本末転倒です。 - では、代表の私が責任もって売ろう。
そのためには魅力あるディスプレイをしよう。より良いPOPを作ろう。接客をがんばろう。
販売が楽しい私、作るのが楽しいメンバーたち、いい関係ができました。
そうして、当初の目標のロハスフェスタに出店することができました。 - 今現在、当サークルのモットーは「作りたいものを作りたいときに作りたいだけ作る」です。
作家も13名に増えました。
- ―― ■アートスクールで先生って!赤面
- イベントに出店していると、他の作家さんとの交流もできます。
仲良くしていただいた作家さんからの紹介でアートスクールにやってきました。
「ハンドメイド作家コース」という新しいコースができるとのこと。
企画の立ち上げに参加できるなんて、人生でそうそうあるものではないとのアプローチを受け、
こうして現在アートスクールの一員として在籍させていただいています。
先生と言われる恥ずかしさにまだ慣れませんが、
好きなことを仕事にできるというのは気持ちのいいものです。
- ―― ■イベント出店しています
- 「ハンドメイド作家コース」ができてちょうど1年がたちます。
1階のショップ「Arunen」は半年すぎました。
小さいイベントもやりました。
外部の大きいイベントにも出店しています。
生徒のみなさんに参加していただいたイベントです。 - そしてこれからもたくさんイベントを開催して、出店していきます。
(写真左:20160917-19 京都アートフリーマーケット)(写真右:20161022-23 アートダイブ)
(写真:20161217-18 アート&手づくりバザール)
(写真:201701 マルシェアルネン)
(写真:20170401-02 アートダイブ)
- ―― ■アートスクールの生徒さんたちへ
- 実は「作りたいものを作りたいときに作りたいだけ作る」では楽しいだけなんです。
目指すのは「作りたいものが売れる」ですよね。
みなさんはオリジナルを持っています。後は作品にするだけです。
デザインを形にする。平面を立体にする。いろんな方法があります。
絵が描けない講師が(笑)全力で応援します。