STUDENT INTERVIEW

ハンドメイド作家コース 蔭山ゆりこさんインタビュー

学生時代から染織を学び、様々な素材を組み合わせたジュエリーで 独自の世界を生み出し、 「工芸が好きで、モノを創る事がとても好きです。」と語る蔭山さんに、作品 を作り続けてきた日々やアートスクールでのこと、これからのことについて伺いました。

ーこれまでどんな作品を作ってきたか簡単に教えていただけますか?

大学で染織専攻だったので卒業後も天然素材のものを使って「糸を紡ぎ、手染め、手織り」の着物や帯、タペストリーなどを創り、京都西陣の手織り工房で、染織を学びながら染織の作品を主に制作していました。
「自分の身につけるアクセサリーを自分でつくって見ようかな」という理由で作り始めたのがきっかけです。
ビーズやレザー、ガラス、天然石、又染織をしていたので染めた布などをシルバーと組み合わせをしてパーツを自分でつくり、創作する様になりました。
元々シルバージュエリーが好きでしたので、銀粘土を学び、講師をしながら創作活動を始めました。
独学では物足らず、本格的にジュエリーを学びたくてジュエリーカレッジで彫金の技術を習得しました。silverと自分でつくった異素材の材料を使ってデザインした彫金作品を創るようになっていきました。

ーご自身のブランド「Forest x Factory」とは?

自然素材、天然染料を使っての染織の作品づくりをしていた時の名残で「森の工房」を英語にして「Forest x Factory」にしました。

ーそしていよいよアートスクールのハンドメイド作家コースへ入校されましたが、きっかけはなん だったのでしょう?

知り合いの作品展を見に行った際に松下先生の個展を偶然見つけて、お会いしたんです。
そこで、スクールの話題になり
「より良い商品にするためにリーフレットやフライヤーのデザインをパソコンでデザインしたいのですが、教えていただけますか。」とお聞きしたら、「アートスクールへ一度見学にお越しください。」と、言ってくださったのでアートスクールに入校することになりました。
あの時先生にお声を掛けて頂いて無かったら、スクールには通っていなかったですね。

ーそしてアートスクールへ入校されました。いかがでしたか?

私は、デジタル分野アートイラストコースへの振替授業が主に学びたくて入校し、販売のために必要な商品カタログやプロフィール代わりのリーフレット、作品展のDMなどを今までは独学でイラストレーターやフォトショップを使ってデザインしていましたが受講し多くのテクニックを教えていただいた事により、自分でデザインしたものがより良いものになりました。

そして写真撮影のワークショップにも参加してスマホでも綺麗に撮影できるテクニックを教えてい ただいて作品を撮影する際にとても役立っています。
またデッサンはデザインを考える時やオーダーを受けるときに口頭で説明するよりイメージを相手に伝えやすいのでとても必要なスキルなんです。デッサン基礎科で基礎から学べたことも良かったです。
もちろんハンドメイド作家コースでもたくさんの発見がありました。 先生方に新素材(樹脂粘土)を紹介していただき、作品作りに取り入れてみたり、次の作品へつながるアイデアもたくさん生まれました。

ーアートスクールで興味の扉をどんどん開けることができたようですね。

スクールに通って「あれもやりたい ! これもやりたい ! 」と思うことが多くて、学びたいことがたくさんあります。時間が足りないくらいです(笑) 私は本当にモノづくりが大好きなんです。今までも自然の素材から色々な材料を取り入れて作品を作ってきました。
これからも、スクールで学んだスキルを活かし自由な発想でモノづくりをしていきたいです。

ー最近作家仲間とのグループ展やコラボ展を開催されたそうですね。

はい。反省点もありますが(笑)楽しかったです。
スクールに通う前は作品とDMを作ることだけで精一杯でしたが、今回はPOPやリーフレットも テクニックを使って思う通りのデザインがスムーズにできたので、作品のイメージアップに繋がる作品展になったと思います。
おかげさまで、オーダーをしてくださるお客様も少しずつ増えてきていますので、嬉しいですね。

― スクール生は、1階の販売スペースArunenにて展示販売する事が出来ます。
蔭山さんも出展されて多い月で6万円、毎月平均4万円前後の売上があるとお聞きしました。すごいですね!

1階の販売スペースArunenにて作品を展示販売させていただいて6ヶ月になりますが、ありがたいことに毎月少しずつ販売、お買い上げ数が増えてきています。
多い時で4万円ぐらいお買い上げくださる方もあり、沢山の作家さんの展示作品の中から私の作品を選んでいただいた事がとても励みになりますね。

ーArunenで蔭山さんファンが増えたようですね。やはり作品が売れるのは作家として嬉しいですね。

展示販売をし始めて作品を気に入って購入していただくと嬉しかったです。でも売筋の商品を大量に作るのは嫌でした。
私の作品はとても個性が強いので好まれる方は少ないと思いますが、作品を気に入って購入してくださる方があることは本当に嬉しいです。これからも一点物にこだわった作品を作っていきたいです。

ー最後にこれからの目標を教えてください

「雑誌やCMに使ってもらえるジュエリーを創りたいです ! 」(笑)
お客様とコミュニケーションをとりながら、使ってくださる方のイメージに合うジュエリー創りが好きなんで す。着けている人をより輝かせる作品を創っていきたいです。

ーモノづくりに対する熱い思いが伝わってくる蔭山さんでした。今回は色々なお話を聞かせてい ただきありがとうございました。これからの蔭山さんの作品にも大注目です。
(聞き手 ハンドメイド作家コース講師 原田陽子)

蔭山ゆりこさん

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