藤原舞子講師インタビュー

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美術科/通信講座基礎デッサンコース、藤原舞子講師です!
幼少期からデビューにいたるまでの絵との関わりや、現在人気セミナーである混合技法を学ばれた経緯など、たくさんのお話を伺いました!

子供の頃の作品

子供の頃の作品

―― はじめに藤原講師が、絵を描き始めたきっかけについて教えてください。
 両親が共に美術の教員をしていたこともあり、絵を描くということが私の日常の中にありました。
 その頃の私にとって、油絵の具の匂いのする父のアトリエが私のお気に入りの場所で、キャンバスに向かう父の後ろ姿を見ながら落書きをして遊んでいたことを覚えています。
 当時、エスパー魔美というアニメが放映されていましたが、ストーリーに登場する主人公(魔美)が父親の油絵のヌードモデルをしているシーンがあり、私も年頃になったらヌードモデルにならないといけないんだ、と本気で悩んでいたこともありました。
 当然そんなことはありませんでしたので、今となっては笑い話です。
 しかし、そうした事から、ごく自然に絵筆を取るようになったことも事実です。
―― 思春期にヌードモデルをするのはかなり勇気がいりますよね。(笑)小さい頃から絵と触れ合いたくさんの学びがあったのでしょうね。

古典絵画技法との出会いについて

テンペラ模写作品  ボッティチェリの受胎告知

テンペラ模写作品  ボッティチェリの受胎告知

―― 大学は美大へ行かれたのですか?
 高校2年生の冬、美大受験を決意しました。
 絵画教室に通い始めましたが、イメージを形にすることが好きで、当時参考にしていた作家はシュールレアリズムのダリであったりマグリットでした。
 その甲斐もあってか、無事大学には合格しましたが、入学して2年間は、自身が描きたいものとは異なる、出された課題をこなす日々を過ごしていました。
 その後、専攻科に分かれてからは、絵画教室時代から好きであった頭に浮かんだイメージを表現する作品に集中でき、油彩でシュールレアリズムを基にした作品を描いていましたが、その一方で、描きたいものや表現技法を探る中で何か物足りない思いが次第に大きく膨らんでいきました。
 そんな中、大学3年生の授業でテンペラを習うことになり、課題でボッティチェリの模写をしました。
 面倒な工程と卵の生臭さ(テンペラは卵を使って絵の具を練ります)で、当初は大変な課題という思いしかなかったのですが、描き進めるにつれてこれが楽しい!!
 不思議な邂逅の瞬間となりました。
―― 大学時代からテンペラを学んでいるのですね。
 はい。それが私の大きな転機となっていきました。

師との出会い

 高校生の時、父が師事している川口起美雄氏のもとを訪ねたのが最初の出会いでした。
 川口氏はオーストリアの国立応用美術大学のフッター教室で混合技法を学んだ作家で、古典技法を指導されていました。
 父の参加する川口工房の見学をさせて頂きましたが、当時は、真摯に取り組む工房参加メンバーの雰囲気に唯々圧倒され、自身も関わり続けることになるとは、当時思ってもいませんでした。
 二度目の出会いは大学3年生の時です。
 川口氏は毎年、夏季スクーリングを合宿という形で主催しており、テンペラの課題を持参して参加しました。
 今でもそうなのですが、絵を見て頂くというのは随分と緊張するものです。
 その年の秋、大阪の百貨店で川口氏の個展が開催され、足を運びました。
 川口氏の作品に直に接したのはこの時が初めてでしたが、繊細なタッチと不思議な色調で描かれていた絵に魅入ってしまい、何とかこの絵肌を手に入れたいという思いが私の中で大きくなり、正式に弟子入りを決意しました。

青木画廊との出会い

ムサ美生時代 アトリエにて

ムサ美生時代 アトリエにて

 大学4年生の夏、本気で絵を描きたいのなら東京においで、という師の言葉に東京の美大受験を決意し、翌年から武蔵野美術大学の大学院生となりました。
 東京に行ったらまず、憧れである銀座青木画廊に行ってみようと心に決めていました。丁度、夏の合宿に画廊主が訪れるということを聞いていましたので、これはチャンスとばかりに「今度合宿に参加します」と顔を赤くして挨拶に行ったことを昨日のことのように覚えています。

デビューまで

2015個展展示風景

2015個展展示風景

―― 上京して大学院に通うのは、とても大変だったのではありませんか?
 そうですね。
 大学院在学中から青木画廊で開催する師の門下生のグループ展に参加しました。
 しかしながら、年に一度のグループ展への参加だけでは、まだ自信を持って作家とは言えず、大学院修了と同時に大阪に戻った私は作品が完成するたびに青木画廊に作品を持ち込み、また制作するということの繰り返しでした。
 何年か経ち、韓国で2人展をするので出品してみないか、と誘いがありました。唐突に海外ということで、戸惑いましたが、発表の機会を待つ作品は描き貯めておりましたので快諾しました。その結果、ありがたいことに完売しました。
 翌年、青木画廊ルフトで個展、翌々年青木画廊の企画展でデビューとなり、以降二年おきに個展という形で作品を発表しております。
―― 東京でも、とても活躍されているんですね。
2015年個展展示風景

2015年個展展示風景

2015個展にて(左から父、本人、青木画廊青木裕子氏、青木画廊青木径氏)

2015個展にて(左から父、本人、青木画廊青木裕子氏、青木画廊青木径氏)

現在

―― いろんな技法を身に付けられていると思いますが、現在はどのような作品を制作されてるのですか?
 油彩とテンペラを併用する混合技法で絵を描いています。
 目に見えるモチーフを使って、心象風景、昔から抱いている不思議な感覚を表現したいと思っています。
 主に少女が登場しますが、彼女たちは現実と作品をつなぐ橋渡しのような意味で描いています。
 2016年12月の青木画廊でのグループ展、2017年の個展に向けて制作しています。
 2015年の個展では出品作が「シロナガスクジラに捧げるバレエ」という映画のポスターに採用され、今までとは違った形で、多くの方に作品を見て頂く機会を得ることができました。
シロナガスクジラに捧げるバレエ ポスター

「シロナガスクジラに捧げるバレエ」 ポスター

「シロナガスクジラに捧げるバレエ」 制作発表会見

「シロナガスクジラに捧げるバレエ」 制作発表会見

―― アートスクール講師として
 アートスクールの講師をはじめて今年で5年目になります。
 アートスクールでは生徒さんの絵に対する姿勢や感性に、日々刺激を受けながら、人に伝えることの難しさや喜びを痛感しています。
 特に通信では生徒さんの反応が直接伝わってこない分、難しさを感じることも多いですが、少しずつ上達していくデッサンを拝見するともっと伝えたいという気持ちになります。
 まだまだ私自身、新たに発見することばかりですので、一緒に考え、作品をつくるお手伝いができれば、と思っております。
―― たくさんの貴重なお話ありがとうございました!
「モノローグ」 2014 

「モノローグ」 2014

「盗賊」2014

「盗賊」2014

「帰巣」2015

「帰巣」2015

藤原 舞子 プロフィール
藤原 舞子

'03 大阪芸術大学芸術学部美術学科卒業
'05 武蔵野美術大学大学院造形研究科 美術専攻油絵コース修了
'09 藤原 舞子展 青木画廊 luft(銀座)
'10 個展「Mystikosな庭」青木画廊(銀座)
'13 個展「柔らかな封印」青木画廊(銀座)
'15 個展「鏡の中の系譜」青木画廊(銀座)
  映画「シロナガスクジラに捧げるバレエ」メインビジュアル画担当
'03~現在 青木画廊を中心にグループ展多数

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