オンラインならでは。”座学”はじめました!

こんにちは。オンライン講師の小林泰三と申します。
アートスクール大阪では、まだまだめずらしい”座学”を担当しています。

私の本当の仕事は、「デジタル復元」です。
Photoshopを使って、古くて汚れ、傷ついた日本美術を、つくられた当初の色彩にもどします。
(なので、Photoshopを使う、実践の講座もあります)
すべてをパソコン上で復元するので、「デジタル」というワケです。

みなさんは、お気に入りの絵やイラストをトレースしたことがありますか?
「やっぱり、この人のひく線はきれい」
「あ、ここに小さくネコがかいてある!」
トレースをすると、見ただけでは分からなかったことに、たくさん気づきます。

古い日本美術をトレースすると、とくにそんな発見がたくさん出てきます。
失われている線をつないだり、はがれ落ちている絵具をぬったりするので、消えていた絵が現れてくること自体、もう発見ですから。
「思ったより、ハデな作品だな」
「あ、この人、こっちを見てる!」

そんな、今まで誰も気づかなかった秘密に触れることで、そして、たくさんの作品からの秘密を積み重ねることで、互いの時代の結びつきを、”具体的に”知ることができます。

私の担当する座学「ざっくり日本美術の流れ」は、分かりやすいキーワードの連続です。
「太陽と月」「ド派手とわびさび」それぞれがどのように作用していたかを気にするだけで、日本美術の流れが、しっかりと頭の中に入ってしまいます。


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ポイントは、この秘密の日本美術の年表。
(実際は、各時代に具体的な作品名が入り、ぼかしもありません)
”かんたんキーワード”と”ざっくり年表”で、日本美術がばっちりわかる。
すると、四季をテーマに絵をかくとき、時代劇風のイラストをかくとき、など、作品を手がけるときのヒントになり、とても便利です。

そして何よりも、日本で生活する私たちが、日々くらし、時の移ろいに身を浸すとき、ときどき感じる郷愁とか、京都へのあこがれとか、あと、なぜマンガやアニメが得意なのか、そんなことの奥底にある意味を知ることができるのです。
それだけで、ちょっと心が豊かになります。
知ったその日から、ちょっと見えてくる風景が変わります。

ぜひ、お試しで「ざっくり日本美術の流れ ~わびさびコンプレックスさようなら~」を体験してみてください。

画面越しにはなりますが、お越しをお待ちしております!

 

小林 泰三 【イラスト/美術史】

小林 泰三
Profile
デジタル復元師、彩色家
学習院大学哲学科美学美術史卒。
卒業後、大日本印刷の企画部門に就職。
'04 小林美術科学設立、日本美術のデジタル復元本格的始動。
'06 NHK特集「東大寺 よみがえる仏の大宇宙」大仏殿の色彩復元を担当。
'14 朝日新聞「be フロントランナー」に紹介される。
'15 彩色監修したNHK「カラーでよみがえるTOKYO」が菊池寛賞受賞。
光文社新書「誤解だらけの日本美術」など、著作多数。
Message
私はイラストレーターではありません。
イラスト、デザイン、アートから
コピー、ライティング、プロジェクト運営など
仕事の形にこだわらず幅広く活動してきました。
ものづくり、表現することの楽しみ、喜び、
そして大切さを、色々な角度からご紹介します。
日本人なら知っておきたい、日本美術の基礎知識も
分かりやすく楽しく解説します。