ガチガチの筆を作らない筆の洗い方!!

アクリル絵具で絵を描かれる方は、
一度は経験があるのではないでしょうか?

ガチガチに固まった筆!

早く気付けばいいですが、
集中して描いていると洗うことを忘れてしまったり
軽く洗ったまま放置してしまったり
一度固まってしまうと中々元の状態に戻すことは厳しいですよね。

絵本コースにも、ガチガチの筆がありました。



根元がガチガチに固まっていて、力を入れてもここまでしか動きません。
実はこれも少し手入れした後なので1cmほど固まっているくらいの状態ですが、
最初は毛先2mm程しか動かない状態でした。

原因は恐らく、絵具をつけたままの放置と、
洗いきれなかった絵具が
そのまま固まり何層にも繰り返された結果でしょう。

普段から絵を描く方には当たり前の話ですが、
今回は改めて、ガチガチの筆を作らない筆の洗い方を紹介します。

そして、次回は絵本コースのガチガチの筆を
根元まで開く筆にする工程をお伝えします。

 

 

筆の洗い方

1、余分な絵具を拭き取る。

筆に絵具が大量に付いている場合は、いらない紙や絵具用の雑巾で拭いておきましょう。


2、筆洗で洗う

筆洗で洗いましょう。

筆洗の底などに押し当てながらしっかり汚れを取っていきます。

強く押し当てると筆が痛むので、
軽く落とす気持ちで優しく洗ってあげましょう。


3、ぞうきんで拭く

ある程度落とせたら、ぞうきんで筆を拭ってあげましょう。
大量に絵具を使っていた場合は、
まだ奥に絵具が残っていたりしますが、
2、3回ほど繰り返すとだいたいの汚れは落ちるでしょう。


次は水道に向かいましょう。





4、水道で洗う

流水でしっかり色が出なくなるまで洗いましょう。
手で根元まで洗ってあげます。
手順「3」と同じように
ぞうきんやティッシュを使いちゃんと汚れが取れているか確認しましょう。



5、石鹸で洗う

絵具が固まってあまりにも絵具が取れない場合は
石鹸や筆の洗浄液で洗いましょう。
石鹸は普通のものでもいいですが、
毛のコートを傷つける恐れがあるので
高級な筆の場合、
筆用の石鹸やコート成分の入っている筆用の洗浄液がオススメです。



6、水分を拭き取る

筆を綺麗に洗ったら水気を拭いてあげましょう。
そのままにしておくと毛が痛んだり
筆の根元の木が腐ってきたりします。
ぞうきんなどでしっかり水分を落としてあげましょう。



7、乾燥

最後はしっかり乾燥させてあげましょう。

毛を下に乾燥させると毛先も整い、
水分も下に落ちてくるので根元の木が腐ってくることもないのでオススメです。

最近は、
セリア(100円均一shop)で
毛先を下に保管出来るメイクブラシスタンドも売っています。

しっかり乾いたら筆洗いは完了。
筆立てへ収納してあげましょう。


 

 

-おまけ-

言わずもがなですが、
筆に絵具をつけたまま放置してしまうと
固まってしまい洗ってもなかなか取れません。
今は使わないけど、もうすぐ使うような色は
そのままにせず、一度筆洗で軽く水を潜らせておきましょう。
その手間だけで、乾きは遅くなりガチガチ回避できます。
(もちろん使ったらすぐ洗うほうが筆には優しいです。)

 

 

今回は、丁寧な洗い方を書きましたが、
基本的に1〜4までがしっかりできていればガチガチに固まることはほぼありません。
筆も消耗品なので、
繊細な高級筆などでなければ、
ある程度しっかり洗浄していれば大丈夫です。

自分のやりやすい方法で、筆を大事に扱ってあげてください。

 

 

 

 

 

 

生川 彩

生川 彩
Profile
‘13 神戸芸術工科大学デザイン部 ビジュアルデザイン学科絵本コース卒
ギャラリー葉「ずーたのおもちゃの箱」
‘14 ギャラリー葉「ずーた&M&Nのおかしの国」
‘15 ギャラリー葉「ものがたり展」
Message
楽しく自由な絵本が好きで大学で絵本を学びました。最初は不安に思うこともあると思いますが、不安が楽しみに変わるよう学んだ知識と経験を生かして、みなさんが納得のいく作品に仕上がるよう共に考えアドバイスします。「やりたいこと」を大事にして、楽しく絵本を作りましょう!
ArtWorks

 

 

 

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