『デッサン』と『鉛筆』

アートスクールの各教室に掲示してあります通り、
2020年1月4日(土)からデッサン基礎科が7階から5階に、版画コースと多目的スペースが5階から7階に引っ越します。
ここ最近、そのための準備で講師一同バタバタしておりまして受講生の皆さまにはご迷惑をおかけしております。
皆さんにとって居心地の良い環境になるようにしていきたいと思います。
デッサン基礎科の移動に伴い、デッサンに使用するモチーフや道具類なども移動となりますが、今まで通り、デッサン基礎科のモチーフなどは利用できますのでお申し付けください。

この風景ももう見ることはないのかと思うと少し寂しいような気もいたします。

 

美術科でも引き続きデッサンの指導は行っていきます。
デッサン基礎科で本格的にデッサンを学ぶのは少し大変そうだけど、デッサン的な物の見方は知っておきたいという方は美術科の方でデッサンの勉強をしていただくのがよいかと思います。

美術科でのデッサンの指導で私が最初に行うのが鉛筆についてのお話です。
鉛筆のお尻についているHやBなどのアルファベット、HはHard、BはBlackということや鉛筆を立てたりねかせたりして使うということや鉛筆の削り方まで色々なお話をいたしておりますが‥

 

最近購入したこの本「ザ・ペンシル・パーフェクト 文化の象徴“鉛筆”の知られざる物語 キャロライン・ウィーヴァー 著 片桐晶 訳 (株)学研プラス」を読んで、鉛筆について知らないことがまだまだたくさんあるんだということを思い知らされました。
よくもまあ鉛筆だけでこれだけ文章を書けるものだと感心いたします。
著者は鉛筆マニアの方のようで、全篇が鉛筆愛に溢れております。行間から愛が滲み出ています。
読んでいるうちにこちらも幸せな気持ちになります。
鉛筆の歴史やら製法やら鉛筆に関する様々な情報が網羅されているのでこれだけでも十分価値がある本なのですが、掲載されているイラストのほとんどが鉛筆で描かれているようで、それらを見ているだけでも十分に楽しめます。
何より私がいつもアートスクールやその他大学などで話している、先述のHやBなどの鉛筆の硬さの表記の意味に別の説があるということに驚きました。 まだまだ勉強が必要だと思いました。

 

新しい年を迎えるとともにアートスクールも少し雰囲気が変わるかと思います。
新年もよろしくお願いいたします。

松田 一聡

松田 一聡
Profile
‘01 東京藝術大学大学院油画技法材料研究室修了
‘12 「重力」展(Gallery Suchi)
‘13 アートフェア東京 2013(Gallery Suchi ブース)
‘14 「重力」展(Gallery Suchi)
‘15 「重力」展(Gallery Suchi)
   「写実って何だろう?」(ホキ美術館)
Message
絵画を学ぶにあたって、1つのことに集中することも大切ですが、
いろいろな表現に挑戦することで得られるものもあると思います。
ArtWorks

 

 

 

 

 

 

 

 

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