STUDENT INTERVIEW

アートイラストコース kdy さんインタビュー!

 アートイラストコースに在籍し、将来イラストの仕事をしたいという思いで勉強中の kdy (作家名)さん。アートや絵本にも興味をお持ちですが、現在デジタルワークのひとつとして「LINEスタンプ」の制作に取組んでおられます。今回は kdy さんご自身のキャラクターをどのようにLINEスタンプとして落とし込んでいるのか、また目指すイラストレーター像などいろいろとインタビューしましたので紹介させていただきます。

LINEスタンプ制作について


―― kdy さんはデザインとイラストを学ばれるためにアートイラストコースに通われましたね。いろいろな画材の演習からデジタルの基礎に移行されましたが、アートスクールに通われてから、いままでの経緯を少しお聞かせください。

 『初めは色鉛筆や水彩、アクリルなどで絵を描き、自分に合う画材合わない画材を知りました。その後、イラストレーターを目指すにあたり、今は必要なデジタルスキルを学んでいます。』

―― デジタルも画材のひとつとして捉えていただいたらいいですね。
  LINEスタンプの第1弾はもう公開されていますね。「パンダのパン太゛」というかわいいキャラクターが主役ですね。これらのキャラクターはどのようにして生まれてくるのですか?発想の方法などはありますか?

 『昔から動物の絵を描くのが好きだったので、その頃に描いていたキャラです。普段から動物を見た時などに、どう絵に描けば可愛くなるかな?など考えたりしています。』

―― 昔からのご自分のキャラクターを育てていたんですね!表情だけでなくて動きもコミカルでかわいいですね。
 
  「kdy」LINEスタンプ 

―― 「パンダのパン太゛」は全てパソコンのみで仕上げられた印象がありますね。ひとによってはアナログ感を残すようにされているかたもいらっしゃいますが、見た目のこだわりなどありましたら聞かせて下さい。

 『正直、アナログ感を残しつつデジタルで描くというところまで表現しきれないのが現状です    まだまだ勉強が必要です。これからそんな細かい部分にもこだわれる技術を手につけたいです。』

―― そうなんですね!そういう細かなニュアンスが出せたらいいですね。その技術がオリジナリティーとして見てもらえたら素敵ですね。


―― このスタンプは実際にご自分で使ってみましたか() 使ってみたり、使ってもらったりした感想はどうでしょうか?

 『はい、もちろんです!笑  急に友達から送られてきた時には本当にうれしく感謝でいっぱいでした。また、初めてLINE画面で自分の絵を見た時はうれしさと不思議な感じでいっぱいでした。自分のものが形に残るという事は本当に幸せです!』

―― それはよいモチベーションになりますね。使ってもらえたということは買ってもらえたということですから、感謝というか、感動もありますよね。


―― 現在LINEスタンプの第2弾を製作中ですが、1作目と比べかなり慣れてきた印象を受けます。何かしらのコツや、もっとこうしてみようとか、変化してきているところはありますか?また、制作する上で難しいと感じるところはどんなところでしょうか?

 『1作目ではスタンプにつける言葉にこだわりましたが、2作目は言葉なく絵で表現できるものを取り入れようと試みました。また、周りの意見から、スタンプ数を増やしました。笑  難しかったのは1つの絵でそのスタンプの意味合いをどこまで表現できるか?という所ですかね。』

―― 実際に使ってみてわかることがあるんですね!ひとつのスタンプの使い道を限定するのではなく、思わぬ使い方があるほうが楽しいかもしれませんね。

 1セットが8個から販売できるようになりましたね。アニメーションのスタンプも増えてきているようですので、是非アニメにも挑戦してみてください。

 『はい!慣れてきたら、次の段階として是非とも挑戦してみたい部分です!』

―― 想像するだけでわくわくしますね。楽しみにしています!

アートイラストコースに通われて


―― アートイラストコースでは今までにいろいろな課題を行われてきましたが、スクールのコンペ以外にもいくつか公募展に挑戦されましたね。そこで得た事や学んだ事はありますか?

 『そうですね一度投票コンペで、周りの協力により優勝する事が出来たのですが、残念ながら商品化には至りませんでした。その際には企業側の求めるものとコンペの結果との相違と言うものを学びました。あれは正直、今でも悔しいです。笑』

―― そういう経緯があったんですね。企業が主催するコンペの難しい部分ですね。

『usagi渋谷にて』


―― いろいろと学んでいるうちに、もっとこれはやっておく必要があると思っている事や、勉強の必要を感じていることはありますか?

 『パソコン操作ですかね。今まで全くパソコン経験がなかった私なので、絵を描くまでの画面設定や、仕上がった絵の画像処理?(pixelや解像度、jpegなど)といった部分ですね。基礎知識を深めたいです。』

―― わかりました。基礎の基礎でもかまいませんので、いまさら聞けないなんて思わないで、わからないことはどんどん聞いて下さいね(笑) 


ハロウィーンやクリスマスのポストカード

絵本やアートについて


―― アートイラストコースに通われた当初、絵本にも興味がおありだとお聞きした事があると思いますが、今は何かそのような準備をしていたりすることはありますか?

 『絵本は文を描くというより、絵本の絵を描きたいといったところなのですが、そのためにフワッとした感じを出せる水彩をもっと上手く描けたらなと思っているものの、準備までは至らずです。絵本をたくさんみる事を心がけてはいます。』

―― そうですね。絵本には魅力となる絵があってこそですよね。ボローニャの国際絵本原画展なども参考になると思いますので、ぜひいろいろな絵本を手にして下さい。

 

―― 奈良美智さんのような日本のポップアート的なのもお好きですよね。そのような美術にも興味をお持ちなんですね。展覧会などにも行かれたりしますか?

 『そうですね、美術館にはよく行きます。描けなくても、観ることで何か学べないかといつもかじりついて見ています!笑  昨年は瀬戸内国際芸術祭に行き、たくさんのアートに触れ、本当に幸せな時間を過ごしました。 1人旅ですけど。笑』

―― いいですね!その場所に行って観たり体感し、いろいろな感覚を経験することはとてもいいことですよね。ひとりの方が落ちついて観られますかね(笑)

これからの課題や目標


―― kdy さんはこれからのイラスト仕事も視野に入れて勉強、また活動していかれると思います。その上で今必要とする課題がありましたら聞かせて下さい。

 『自分のホームページやポートフォリオ、名刺などの作成ですね。』

―― 売り込み用のツールの作成ですね!同時に自分が表現したいものやアイデンティティなんかもしっかりと持っておく必要がありますね。

 最後に、今後の目標といいますか、何か将来的に思い描いていることはありますか?

 『 形は何であれ、自分の作品を世の中に残したいと思っています。出来ればたくさんの人たちの記憶に。ざっくりし過ぎですが。笑 』

―― いいえ。自分がこれから成長して行けるためのしっかりしたモチベーションでもありますよね(笑)

 今回はいろいろと質問に答えて下さり、ありがとうございました。

 今後の絵本の制作やイラスト制作にも期待しております。

インタビュアー アートイラストコース オカモト