あなおそろしや…腐れ胡粉の恐怖!の巻

みなさんは「腐れ胡粉」というものをご存じでしょうか…。
今ではその名を知る者も少ない…古の日本画の技法でございます。

 その処方は日本画で使用する胡粉を質の悪い膠(にかわ)で練り、丹と呼ばれる鉛を原料とした朱色の顔料と混ぜたものを密閉した容器の中に入れ、土中に二年程埋めてじっくりと腐らせるという…聞くだけでも恐ろしげなものでございます。

 日本画には「盛り上げ」という技法がございます。
胡粉を盛り上げるように描くことで浮彫りのような表現となるのでございますが、この腐れ穢れた胡粉めによって盛り上げをいたしますと乾燥後もヒケることもなくヒビが入ることもない堅牢な盛り上げができるという事でございます。

この腐れ穢れ爛れた胡粉めの話を我がアートスクール美術科に在籍される期待の若手のお一人で、「盛り上げ」を駆使した日本画を制作されておられますW嬢にいたしましたところ…
「つくりましょうっ!との事で…。

「腐れ胡粉」を作ることと相成りました。

日本画に詳しいアートスクールの先生方より詳細な情報を集め、この忌まわしき、腐れ穢れ爛れた胡粉めの詳しい処方を調べまして、現在はW嬢宅において質の悪い膠の準備中でございます。さて、この忌まわしき、腐れ穢れ爛れたおぞましき胡粉野郎めを二年もの間どこに埋めてやろうかということですが…。

私の自宅の中庭に埋めることと相成りました。

さて、どうなりますことやら…。

 

 

 

 

松田 一聡

松田 一聡
Profile
’01 東京藝術大学大学院油画技法材料研究室修了
’11 「風景と静物画」展 (ホキ美術館)
’12 「重 力」展 (Gallery Suchi)
’13 アートフェア東京 2013 (Gallery Suchi ブース)
Message
物事を学ぶにあたっては一直線に目的に突き進むよりも、寄り道や遠回りをしたほうがより立体的な理解を得られるという事があるのではないかと思います。絵画の制作においても、寄り道や遠回りなど、一見は無駄に思えるような行為を経る ことで、最終的により豊かな表現に達することができると思います。そういった行程も絵画制作の楽しみのひとつです。脇道の向こうの風景に少しでも心が動いたら、迷わずにそちらの方向に足を向けて進んでみて下さい。
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